志水木材のブログ
風が吹けば桶屋が儲かる?!
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研ぎ桶
2012年04月25日
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うなぎはアメリカ産、お米は中国産
今日から春土用。
季節の変わり目に差し掛かっているんです。
土用と言えば、丑の日に食べる鰻。
その鰻の稚魚が大不漁なんだそうです。
そこでアメリカから鰻を輸入し始めたんですって。
日本の鰻とは種類が違うので、脂ののりも今一つだとか?
それでも国産に比べれば格安らしいので・・・鰻料理の代表と言えばうな重ですが、
鰻の下のご飯(お米)にも変化の兆しが。
外食チェーンでは中国産米が使われ始めたらしいんです。
東日本大震災の影響で国産米の価格が高騰。
一方で、手取り額の少なくなった消費者が安い外食を求める。
業者は、原価の安い外国産米で対応。
という構図でしょうか。
お米離れが進んでいる一般消費者の方も、味に大差がなければ安きに流れる傾向にあると思います。
近い将来、スーパーの棚も外国産米ばかりで、国産米は高嶺の花になっていたりして。何はともあれ、4月22日(日)、5月4日(金)は土用の丑の日です。
美味しいおひつご飯と鰻で栄養補給して、元気に過ごしましょう! -
春の訪れ
今週から、やっと春らしく暖かい日が続くようになりました。
工場の脇の水仙もようやく咲き始めました。
朝晩は、ひんやりという日もまだまだありますが、桜が咲き、ミツバツツジが咲き、花桃が咲き、と華やかな待ち望んだ春の到来です。さて、当サイトでも木曽の料理レシピを掲載していますが、長野県のホームページでも県内の農産物を使った創作ふるさと料理のレシピが見られるようになりました。その名も「信州ふーどレシピ」。
エリアや料理のカテゴリー、食材や調理方法などで検索できます。
県内各地のふるさと料理を是非ご自宅でも味わってみてください。
木曽の郷土食「からすみ」のレシピもありますよ! -
爆弾低気圧
2012年04月06日
それにしても凄まじい風でしたね。昨晩は。
通過後は急速に気温も低下。
朝起きてみれば、季節が逆戻りしたように薄っすら雪も積もっていました。来週も同じような低気圧通過があるようです。
皆さん、どうかお気を付けください。さて、今日は万歩計について。
携帯電話のアプリに歩数計の機能があるのをご存知でしょうか。
最近ではネット上で名所を疑似ウォーキングできるサイトがあったり、交流サイトで仲間と一緒に取り組む機能があったりと、ダイエットに励む人が増えて人気のようなんですね。
では、当の私は、工場の中ではいったいどの位歩いているのだろうか?
ということで通勤(何と田舎では珍しい徒歩通勤。どんなに近くても車で移動!というのが田舎では常識なんです。)を含めた歩数がこれ↓。デスクワークの方に比べれば多いでしょうが、一万歩には届かず。
工場の中で絶えず移動しているわけでも無いにも拘らず、結構歩いているような・・・
ダイエットにはプラスアルファが必要なようで。 -
春、見~つけた!
2012年03月29日
工場の乾燥機前の天井が賑やかになってきました!
そうなんです、例年通りにツバメの巣づくりが始まりました。
写真を撮ろうと頑張ったんですが、動きが早すぎて追いつきませんでした<(_ _)>
窓際では蚊のような小さな虫が飛んでいました。自宅の窓の網戸にも同じく蚊のような虫が・・・
そして働く我々にも。気温の上昇とともにジャンパーやヤッケを脱ぎ捨て、「温たくなってきたなー」とみんな口ぐちに。
とうとう作業着を脱ぐ方も出始めました。
暖かくなってくると動きも少し軽くなったような・・・
明日からも元気に働きましょう。春ですから。 -
寿司ネタが危ない!?
2012年03月27日
東日本大震災から一年が過ぎましたが、福島原発事故による放射線の食品に対する影響が危惧されるところです。これまでは暫定的に食品に含まれる放射性セシウムの規制値を決めていたようですが、4月からは、より厳しい値で規制すると見直されたそうです。
われわれ桶屋が気になるのは、やはり日本の水産物。特に近海で獲れるスズキやカレイ、サヨリ、シラウオなどは茨城県沖が漁場となっているので、その影響が大変心配ですね。
茨城県のホームページに分析結果が掲載されています。
http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/marine-products/
概ね、新規制値を下回っているようです。
昨日も原発内のタンク配管から高濃度の汚染水が漏れているとの報道がありました。これ以上、海を汚さない対策を早急に実施して欲しいものです。
お寿司屋さんによっては茨城産のスズキなどを出さないようにしているところもあるようです。現状ではやむを得ないのかもしれませんが、一刻も早く茨城をはじめとする近海の漁場が原状回復することを願ってやみません。 -
木工の隠れた作業
彼岸の中日の春分の日を過ぎましたが、まだまだ寒いですね。
昨日はめったに休まない人が風邪をひいてお休みでした。
気候の変化が激しいこの時期、皆さんも体調には充分気を付けてくださいませ。さて、今日はすごく地味な作業についてご紹介します。
上の写真は何をしているのかお分かりになりますか?
ただ板を運ぶだけの作業なんですが、とても重要な作業なんです。
材料を乾かすために、桟を入れて積み上げているんです。
通称、桟積み(さんづみ)。
丸太を挽いて、板状の材料にする製材作業。
ここからすぐに加工作業に移るわけではないんです。
そう、木材は乾燥させないと、出来上がった後に縮んだりして、
寸法が狂ったり、箍(タガ)が落ちたり、・・・不良品になってしまうんです。乾燥作業に絶対必要なのが桟積み作業なんです。
空間を効率よく使って、より多くの材料を乾かすために、キレイに積み上げる必要があります。
地味な作業ですが、桶づくりには欠かせないものなんです。 -
鮓?鮨?寿司?
新聞記事から一つ話題を。
弊 志水木材は、寿司桶の製造販売を業としておりますが、
その「すし」という字はどれが本当なの?記事によれば、もともと「すし」は塩漬けにした魚や飯を発酵させた自然の酸味で食べる「なれずし」や「箱ずし」などのことを表していたそうなんです。
そこで、古代中国で使われていた魚の酢漬けや塩辛などを表す言葉「鮓」や「鮨」という文字が使われていたんだとか。
特に「鮓」は、「なれずし」や「箱ずし」の伝統が残る関西など西日本を中心に比較的多い傾向があるそう。
国内のすし店のうち、最も多いのは「寿司」で次いで「寿し」、「鮨」、「鮓」の順。その分布を調べると、「鮓」は圧倒的に西日本に集中しており、一方の「鮨」はどちらかというと東日本に多い傾向があるそう。
「寿司」は、幕末から明治以降、縁起がよいとして使われるようになった当て字だとか。
言葉の裏に歴史あり、ですね。
寿司桶の登場は、鮮魚を使う江戸前の「にぎりずし」が誕生してからでしょうか。
ともあれ、卒業式シーズンです。
お祝いは、縁起の良い「寿司」桶を使って「ちらしずし」といきますか。 -
寒さも彼岸まで?
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お客様からのお便り
先日、おひつの修理をご依頼いただいたお客様からお便りをいただきました。以下、ご紹介いたします。
「この度は大変ありがとうございました。
思いがけずきれいになって再生され、
木製品の良さと、その技術を伝えてらした職人さんたちのお仕事に、
改めてすばらしさを感じました。
今時、保温炊飯器を持たずに暮らす拙宅にとって、
おひつは必需品です。
大切に使いたいと思います。」手書きのお便りは電子メール以上に励みになります。先人の技術をいつまでも大切にしていきたいと思います。
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ひな祭りはいかがでしたか?
我が家では定番の「ちらし寿司」でお祝いしましたが、皆さんはどのように過ごされましたか?
ところで工場では養蜂箱の生産がピークです。
一年中作っているものですが、やはりミツバチが動き出す前の初冬から春目前のこの時期までが忙しい時期になります。
写真は4mほどの材料から養蜂箱の部材を木取っているところです。(木取る:仕上げ寸法より大きく部材を切り取ること)
木の節や目を見ながら必要な長さに切り分けていきます。
養蜂箱の部品はかなりの数にのぼるので、様々な部品のことを考えながら(ひとつの部品に偏らないようにバランスを考慮しながら)木取っていきます。切断する機械の操作自体はボタンを押すだけの単純作業ですが、頭を使って行う必要があるので、なかなか大変な作業です。 -
タレント揃い
2012年02月29日
工場に相応しいタレントとは?
もちろん、お笑い芸人やイケメン俳優が工場で働いているわけではありません。
桶づくり、もっと広げて、木工で必要なタレントとは?
どの企業もそうでしょうが、みんなが同じことばかりできてもしょうがないですよね。いろいろな方面の技術や知識を結集すると、強い企業になります。
当社のタレントは、木工技術はもちろんですが、ボイラーから電気工事、配管、水道、溶接、土木、・・・コンピューターまで、少ない社員ながら、みんな合わせるとなんとタレント揃いたるや。
都会と違って、困った時にすぐに他の業者に頼めない環境だからかもしれませんが、「何かあればまずは自らやってみる」この精神がタレントの根幹にあるような気がします。
明日も皆の力を結集して桶づくりに励みます。
写真は木風呂や寿司桶など材料を乾燥させる機械のファンを修理する和田さん。皆、機械のことは、まず和田さんを呼びます。 -
飯台の売れ行きと景気動向
二月も明日で終わりです。
最近はあまり言われなくなった「二八(にっぱち:景気が悪い二月と八月)」ですが、当社では例年そのような傾向にありました。
ところが今年は二月に入り上昇傾向にあるようです。
特に、業務用の飯台の注文が増え始めています。
これは接待を含め外食にお金を使うようになった証?かもしれません。つまり景気が上向いてきた?
日本の株価も近々一万円台を回復するのでは?と強気になってきたようです。これも日銀の金融緩和による円安傾向から。
飯台も海外に輸出する問屋さんからも注文が増えていますから、円安傾向は歓迎すべき現象。多くの日本企業同様に桶屋も為替動向に左右されているようです。円安傾向が継続するか要チェックですね。
写真は増産中の飯台の丸め作業。 -
今週は木風呂の製作がピーク
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養蜂箱の巣枠生産ピーク
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檜葉の業務用木風呂
檜葉という木は、昨年世界遺産に登録された平泉の中尊寺を建てるのに用いられている事で知らるように建築用材として有名です。
そして、狂いが少なく、材質が緻密、水湿によく耐えることから、船舶材や土木材、枕木などの用途もあります。
また、ヒノキチオールの含有量が多く、抗菌性に優れることでも知られています。実はヒノキチオールは、檜(ひのき)には僅かに含まれるだけなんです。今回製作している木風呂は、框に三寸角、側板に一寸五分と非常に厚みのある豪華な仕様です。
框にはボルトを入れて強力に固定します。
ハードユースにも耐えられるように頑丈にお作りし納品します。 -
タライのご注文
現在製作中のタライ。
ネット上でタライをお探しになったお客様。
でも、なかなか見つからなかったらしいんです。
そこで大きな飯台(飯切)を作っている当社なら作れるのではないか、と目を付けられてお問合せをいただきました。
左側が直径60センチの大きな飯台(飯切)です。
右側のタライが少し背が高いのが分かると思います。
タライは、漢字で書くと盥。
調べてみると「平らで円く大きな器の中で両手を洗う」形を表した漢字なんです。そのままですね。
現在では木製のものは、確かにほとんど見かけなくなりました。プラスチックや金属のものばかり。でも手触りなど木製の良さもありますよね。日本の伝統的な桶・樽を今後も伝承していけたらと思っています。 -
「おひつ」をお買い上げのお客様からのメール
2012年02月12日
「おひつさっそく水で洗い今晩のごはんから使いました。
木の香りがなんともよくて、おひつからごはんをよそるのが楽しいです。
明日の朝ごはんが今から楽しみです。
良い商品をありがとうございました。」そうなんです。おひつのごはんって、蓋を開けた時に、
なんとも言えない木の香りがするんですよね。
これは材料の椹(さわら)という木の香りなんですが、
木風呂に使われる檜(ひのき)や高野槇(こうやまき)と違って、自らは主張しないものなんですよね。白いごはんを邪魔しないというか。
香りが木になる方もいらっしゃるかもしれませんが、しばらくお使いになられている中に気にならなくなると思います。
もうひとつ「おひつ」の良さは、安いお米でも美味しく食べられることではないでしょうか。ご飯の美味しさは味が一番ですが、水加減も重要ですよね。炊きあがったご飯をおひつに入れるだけで、食べるのにちょうどよい水分量に調節してくれます。木のすごいところです。「おひつ」で美味しいごはんを召し上がっていただきたいと思います。末永くご愛用くださいませ。
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杉板の看板
今日は、大きな杉板の仕上げ作業をしました。
横幅1メートル程、長さは1メートルを超える大きなもの。
厚みも3センチほどあり、結構な重量です。
まず幅15センチ~20センチほどで決まった長さに木取り乾燥させておいた材料を手押しします。(手押しとは、手押し鉋盤で材料の直角を出すための鉋掛けのこと)
その後、溝掘り機で断面を凸と凹に加工します。
これを糊付けして、高周波接着機で接着します。(電子レンジにも使われている高周波で加熱することで、接着剤の硬化を促進させ短時間で強固に接着することができます)
出来上がった杉板を大型のサンダーで、表面を平らに加工します。
これをダブルソーでお客様指定の幅と丈に詰めて製品の完成です。
木のお風呂を作っている工場なので、この程度の大きさの板は問題なく加工できるのですが、厚みもあり数量も多かったので、かなりの重労働になりました。「近くの温泉に入って来週の作業に備えなきゃ」との職人のコメントもうなずけます。 -
消防団で行方不明者の捜索
2012年02月08日
10時過ぎの休憩を終えたら携帯に電話が。
声の主は消防団の上役の分団長。
昨日からの行方不明者の捜索のために出動せよとのこと。
消防団に協力的な当社も、受注している仕事が溜まっているので、3名のみが出動となりました。(町の消防団協力事業所にも指定されている当社には、現在消防団員が5人います。)
最高気温が1~2度の中、川べりの崖を中心に捜索にあたりました。笹の藪の中、昨晩の雨でぬかるんだ崖に足をとられながらの探索。
公民館でカップヌードルだけの昼食を手早く済ませ、午後も別の川べりを捜索にあたりました。(普段の作業以上に足腰を使い、体力の消耗も早い。日頃の運動不足のせい?)
が、結局不明者の発見には至らず、午後4時で捜索打ち切り。
この時期としては昨晩の冷え込みは大したことがなかったことから、発見できなかったことは非常に残念でした。
今晩からは冷え込む予想なので無事でいられることを祈るばかり。
当社も木風呂や桶を作ってるだけではダメで、地域あっての会社なので、社員の消防活動への協力も惜しまない。今後もそうあり続けたいとともに、地域の絆を守り続けねばと痛感した一日でした。 -
40代から体力は下り坂?!
2012年02月07日
朝夕の徒歩通勤や一日の立ち仕事(桶づくり)で、毎日相当の運動をしているとおもっている40代の筆者。
でもなぜだか体力の衰えを感じる今日この頃。
どうも原因は筋力の低下らしいんです。
専門家によると「全身の筋力は40代半ばから加速度的に落ち始める」そうだとか。
「特に下半身の筋肉は30歳頃から落ち始め、80歳までにほぼ半減。」
ん、んー。そう言えば、脚のふとももやふくらはぎが細くなってきたような・・・
適度な運動はストレス解消にもつながり、心の健康にもよいようだし。
50代以降の人生を充実させるためにも運動習慣を心掛けねば。
まずはスクワットと腕立て伏せから始めますか・・・
いい汗かけば、癒しの木風呂と冷たいビールが待っている!か。 -
木のお風呂を入替えたお客様
2012年01月21日
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T-1グランプリは下諏訪のあっちゃん!
昨日行われた、「T―1グランプリ」決勝大会で長野県下諏訪町のあっちゃんがグランプリに選ばれましたね。B-1グランプリなら聞いたことあるけど、T-1って?
今回で2回目となる、地域の食文化「漬物」チャンピオン決定戦なんです。
そこで長野県の方が第2回のチャンピオンになったんです。めでたいですね。
25年間毎年漬けている、酒かすで漬けた鉄砲漬けがグランプリ作品だそうです。
当社でも漬物桶を販売していますが、ご自宅で漬物をつくってらっしゃる主婦の方もまだまだ大勢いらっしゃるようですね。
美味しい漬けものができるように、桶で貢献したいと思った出来事でした。
来年もT-1グランプリから目が離せませんよ。 -
今年の一大イベントは5月21日?
今年、2012年の皆さんの一大イベントはなんでしょうか。
アメリカをはじめとする各国の大統領選挙でしょうか。たしかにオバマ大統領の再選なるかは興味あるところですよね。
もしくは7月の終わりに始まるロンドンオリンピックでしょうか。水泳、サッカー、体操、・・・日本の活躍を期待したいところです。
でも、やっぱり今年は・・・
そうです、スカイツリーの開業でしょう。ん、これは5月22日。
ではなくて、その前日のマル~い環がヒジョウーに気になりますねー。丸いものを扱う桶屋としては。
そうです、金環日食です!
なんと日本で見られるのは、沖縄で25年ぶり、東京では173年ぶりだそうです。今回を見逃すと、東京では300年後なので今生きている人は見られない遠い先のことになってしまいます。まさに一生に一度のチャンスと言えるでしょう。
さて、日本の中でも今回の金環日食を見られる地域は限定されます。この地域のことを金環帯と呼ぶようです。ここ南木曽もこの帯に一応入っているようです。見られる時間や地域は国立天文台のサイトに日食各地予報というのがあるので参考にしてみてはいかがでしょうか。
日食グラスを用意して当日を楽しみに待ちたいですね。
天気がよいことを祈って。