2012年03月の記事一覧
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春、見~つけた!
2012年03月29日
工場の乾燥機前の天井が賑やかになってきました!
そうなんです、例年通りにツバメの巣づくりが始まりました。
写真を撮ろうと頑張ったんですが、動きが早すぎて追いつきませんでした<(_ _)>
窓際では蚊のような小さな虫が飛んでいました。自宅の窓の網戸にも同じく蚊のような虫が・・・
そして働く我々にも。気温の上昇とともにジャンパーやヤッケを脱ぎ捨て、「温たくなってきたなー」とみんな口ぐちに。
とうとう作業着を脱ぐ方も出始めました。
暖かくなってくると動きも少し軽くなったような・・・
明日からも元気に働きましょう。春ですから。 -
寿司ネタが危ない!?
2012年03月27日
東日本大震災から一年が過ぎましたが、福島原発事故による放射線の食品に対する影響が危惧されるところです。これまでは暫定的に食品に含まれる放射性セシウムの規制値を決めていたようですが、4月からは、より厳しい値で規制すると見直されたそうです。
われわれ桶屋が気になるのは、やはり日本の水産物。特に近海で獲れるスズキやカレイ、サヨリ、シラウオなどは茨城県沖が漁場となっているので、その影響が大変心配ですね。
茨城県のホームページに分析結果が掲載されています。
http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/marine-products/
概ね、新規制値を下回っているようです。
昨日も原発内のタンク配管から高濃度の汚染水が漏れているとの報道がありました。これ以上、海を汚さない対策を早急に実施して欲しいものです。
お寿司屋さんによっては茨城産のスズキなどを出さないようにしているところもあるようです。現状ではやむを得ないのかもしれませんが、一刻も早く茨城をはじめとする近海の漁場が原状回復することを願ってやみません。 -
木工の隠れた作業
彼岸の中日の春分の日を過ぎましたが、まだまだ寒いですね。
昨日はめったに休まない人が風邪をひいてお休みでした。
気候の変化が激しいこの時期、皆さんも体調には充分気を付けてくださいませ。さて、今日はすごく地味な作業についてご紹介します。
上の写真は何をしているのかお分かりになりますか?
ただ板を運ぶだけの作業なんですが、とても重要な作業なんです。
材料を乾かすために、桟を入れて積み上げているんです。
通称、桟積み(さんづみ)。
丸太を挽いて、板状の材料にする製材作業。
ここからすぐに加工作業に移るわけではないんです。
そう、木材は乾燥させないと、出来上がった後に縮んだりして、
寸法が狂ったり、箍(タガ)が落ちたり、・・・不良品になってしまうんです。乾燥作業に絶対必要なのが桟積み作業なんです。
空間を効率よく使って、より多くの材料を乾かすために、キレイに積み上げる必要があります。
地味な作業ですが、桶づくりには欠かせないものなんです。 -
鮓?鮨?寿司?
新聞記事から一つ話題を。
弊 志水木材は、寿司桶の製造販売を業としておりますが、
その「すし」という字はどれが本当なの?記事によれば、もともと「すし」は塩漬けにした魚や飯を発酵させた自然の酸味で食べる「なれずし」や「箱ずし」などのことを表していたそうなんです。
そこで、古代中国で使われていた魚の酢漬けや塩辛などを表す言葉「鮓」や「鮨」という文字が使われていたんだとか。
特に「鮓」は、「なれずし」や「箱ずし」の伝統が残る関西など西日本を中心に比較的多い傾向があるそう。
国内のすし店のうち、最も多いのは「寿司」で次いで「寿し」、「鮨」、「鮓」の順。その分布を調べると、「鮓」は圧倒的に西日本に集中しており、一方の「鮨」はどちらかというと東日本に多い傾向があるそう。
「寿司」は、幕末から明治以降、縁起がよいとして使われるようになった当て字だとか。
言葉の裏に歴史あり、ですね。
寿司桶の登場は、鮮魚を使う江戸前の「にぎりずし」が誕生してからでしょうか。
ともあれ、卒業式シーズンです。
お祝いは、縁起の良い「寿司」桶を使って「ちらしずし」といきますか。 -
寒さも彼岸まで?
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お客様からのお便り
先日、おひつの修理をご依頼いただいたお客様からお便りをいただきました。以下、ご紹介いたします。
「この度は大変ありがとうございました。
思いがけずきれいになって再生され、
木製品の良さと、その技術を伝えてらした職人さんたちのお仕事に、
改めてすばらしさを感じました。
今時、保温炊飯器を持たずに暮らす拙宅にとって、
おひつは必需品です。
大切に使いたいと思います。」手書きのお便りは電子メール以上に励みになります。先人の技術をいつまでも大切にしていきたいと思います。
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ひな祭りはいかがでしたか?
我が家では定番の「ちらし寿司」でお祝いしましたが、皆さんはどのように過ごされましたか?
ところで工場では養蜂箱の生産がピークです。
一年中作っているものですが、やはりミツバチが動き出す前の初冬から春目前のこの時期までが忙しい時期になります。
写真は4mほどの材料から養蜂箱の部材を木取っているところです。(木取る:仕上げ寸法より大きく部材を切り取ること)
木の節や目を見ながら必要な長さに切り分けていきます。
養蜂箱の部品はかなりの数にのぼるので、様々な部品のことを考えながら(ひとつの部品に偏らないようにバランスを考慮しながら)木取っていきます。切断する機械の操作自体はボタンを押すだけの単純作業ですが、頭を使って行う必要があるので、なかなか大変な作業です。