志水木材のブログ
風が吹けば桶屋が儲かる?!
井の中の蛙
南木曽の花々もそろそろ終わりを告げ新緑の季節となってきました。
これから梅雨入りまでの約一ヶ月間が南木曽で一番過ごしやすい時期だと思います。
新緑の中の爽やかな空気に触れに是非南木曽においで下さい。
さて工場ではこんなものを作りました。
職人の背丈を超す高さの桶です。
何に使うかお分かりになりますでしょうか?
実は、井戸の木枠なんです。
実際に使用するものではなく展示用のものですので高さは2メートルほど。
大昔の井戸は、側(がわ)に木を刳り貫いたものや木枠が使われたそうなんです。
掘り井戸の多くは5~7メートルの深さがあるそうなので、側を作るのも昔は苦労だったと想像できます。
竹箍を掛けて完成です。
そう言えば今夕からの雨で工場近くの蛙の鳴き声も大きくなっていました。
「井の中の蛙」とならず枠にとらわれないよう、
桶づくりを進めていきたいと思っております。