保存するだけでふっくらおいしいごはん
おひつのご飯レシピ
和食文化をもっと楽しもう! おひつで食べる「郷土料理」3選
日本各地に伝わる和食の文化は、今や世界中から注目を集める存在です。
もちろん「おひつ」もそんな大切な文化の一つ。
現代に生きる日本人だからこそ、各地の郷土料理をより手軽に、
おひつで楽しんでみませんか?
これまでに食べたことがあるメニューも、まだ体験したことがないメニューも、
家族で囲めば、きっと新たな発見を楽しめるはず!
今回は、日本の各地に伝わる「おひつで楽しむ郷土料理」を3つ紹介していきます。
■鶏飯
鶏飯は、鹿児島県の奄美地方の郷土料理として知られるメニューです。
この地方では、古くから学校給食でも親しまれてきた定番メニュー。
近年、全国的にその人気が広がってきています。
おひつを使えば、自宅でも本格的な味わいが楽しめますよ。
<材料(4人分)>
お米 2合
鶏モモ肉 1枚
酒 大さじ3
干し椎茸 枚
椎茸の戻し汁 2分の1カップ
砂糖 大さじ2
しょうゆ 大さじ2
酒 大さじ2
卵 2個
紅ショウガ、のり、ねぎ、みかんの皮やタンカンの皮、パパイヤの漬物など 適量
<作り方>
お米は研いで、いつも通りに炊き上げます。
炊き上がったら、大きくかき混ぜ、おひつに移しておきましょう。
鶏モモ肉は、余分な脂肪分を丁寧に取り除いておきます。
鍋に酒と水を入れて、鶏肉を茹でます。
丁寧にアクを取り除いてください。
弱火で15分ほど茹でてしっかりとダシが出たら、そのまま冷まします。
冷めたら鶏肉を細かくほぐしておきましょう。
水でもどした椎茸は、細く切り、砂糖と醤油と酒で味付けをします。
鍋に入れて火にかけたら、汁気が飛ぶまで煮詰めていきます。
卵は錦糸卵に、その他の紅ショウガやみかんの皮、パパイヤの漬物などは細切りにしておきます。
最後に鶏モモ肉のゆで汁を濾し、しょうゆと塩少々で味を調えたら、だし汁も完成です。
用意した具材を全てお皿に乗せて、おひつごはんと共にテーブルにセットしたらみんなを呼びましょう。
それぞれの器におひつからごはんをよそい、
好きな分だけ具材を乗せて、だし汁をかけていただきます。
鶏肉の味わいに、その他の具材がアクセントになり、食が進む方も多いはずです。
食欲が落ちてしまいがちな時期にも、ピッタリのメニューです。
■ぶりのあつ飯
こちらは、大分県に伝わる郷土料理で、
主に漁師さんが海の上でまかない飯として食べていました。
新鮮なぶりは、身が引き締まっていて非常においしいもの。
アツアツご飯との相性も抜群です。
また良質のたんぱく質の他、
DHAやEPAも豊富に含まれています。
おいしい料理で、今話題の健康効果も
実感できたら嬉しいですね。
<材料(4人分)>
お米 2合
ぶり 200グラム
卵黄 4個分
青じそ 4枚
万能ねぎ 適量
刻みのり 適量
しょうゆ 大さじ6
みりん 大さじ4
酒 大さじ3
しょうが 小さじ1
<作り方>
お米は研いで、いつも通りに炊き上げます。
炊き上がったら四等分して、それぞれのおひつに分けておきます。
ぶりは5ミリほどの厚さにカットしておきます。
しょうゆ・みりん・酒・しょうがで作ったつけダレにぶりを漬け込み、20分ほど置いておきます。
味がなじんだところでご飯の上に並べておきます。
つけダレもかけておきましょう。
細切りにした青じそ、刻みのりと共に卵黄をトッピングしてできあがりです。
そのまま食べても、もちろんおいしい「ぶりのあつ飯」ですが、
少しとっておいて、最後にダシ茶漬けにして楽しむのもお勧めです。
この場合、卵黄なしで作った方が、さっぱりと食べられます。
地域によっては、アジやサバを使って、同じように楽しむことも。
好みのお刺身で楽しむのもお勧めですよ。
■はらこ飯
おいしい鮭といくらがセットになったはらこ飯は、
宮城県とその周辺地域で愛されている郷土料理です。
鮭といくらがセットで味わえるごはんメニューは
多数ありますが、
鮭の風味を生かしただし汁でご飯を炊き上げているのが、
こちらの郷土料理の特徴です。
鮭の味わいを、一口ごとに楽しめる逸品を、
ぜひご家庭で再現してみてください。
<材料(4人分)>
お米 3合
生鮭 200グラム
いくらのしょうゆ漬け 50グラム
昆布のだし汁 1.5カップ
しょうゆ 大さじ4
酒 大さじ4
砂糖 大さじ2
白いりごま 適量
刻みのり 適量
<作り方>
お米を研いで、30分ほど水に浸しておきます。
その間に、鍋に昆布のだし汁、醤油と酒と砂糖を加え、生鮭を煮ます。
鮭が煮えたらお皿にとりわけ、水を切ったお米に加えます。
3合分の水分量に合うよう、水を加えて調整してください。
煮た鮭は、骨や皮を取り除いた上で、食べやすい大きさにカットしておきます。
炊きあがったご飯を4等分しておひつに入れたら、その上に鮭といくらを飾ってください。
白ごまと刻みのりをまぶして完成です。
おひつを使って提供することで、高級感がぐっと増すから不思議です。
鮭といくらが織りなす鮮やかな色合いと、
炊き込みごはんならではの深い香りが食欲をそそります。
鮭のあら汁を添えると、より本格的な郷土料理メニューとして楽しめます。
新鮮な鮭といくらが手に入ったときには、ぜひ挑戦してみてください。
■まとめ
日本の各地には、おいしいごはんを使った郷土料理が数多く存在しています。
その場所に出かけて行って食べるのもいいですが、自宅でおひつを使って、
手軽に再現してみるのもお勧めです。
和食の奥深い世界を、より一層堪能できることでしょう。
ご飯が持つおいしさを再発見できるはずですよ。
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